ESETとノートンの比較

ESETとノートンを比較してみた

ノートンは世界で1番売れているセキュリティソフトで、日本でも昔から馴染み深いソフトとなっています。
それに対して、日本国内でシェアをどんどん拡大していると思われるESET、二大人気セキュリティソフトとも言える、ESETとノートンの違いを比較してみました。

※本記事は当サイト編集部が独自に制作しています。各事業者はコンテンツ制作に一切関与していません。本記事は広告を含みます。


ウイルス検出率で比較

世界にはセキュリティソフトを第三者の立場から比較・評価する機関がいくつか存在しますが、その中でもわたしが信頼を置いているのはAVテストとAVコンパラティブです。(AV=アンチウイルスの略)

第三者機関のAVテストとAVコンパラティブでは、世界中のセキュリティソフトの性能を検証してデータ化しています。
その結果を見る限りでは、ESETとノートンのセキュリティ性能は互角と言えます。

セキュリティソフトの強さは実際に自分のパソコンで比較するのは難しいので、このような評価機関のデータは非常に参考になります。


付加機能ではノートンが有利

ウイルスの検出率ではESETとノートンにはそれほど差が無いと言えますが、インターネットをする上での脅威はマルウェア(ウイルス)だけではありません。
特に最近問題になっているネット犯罪と言えば、フィッシング詐欺が挙げられます。

フィッシング対策とは?

フィッシング詐欺メール

フィッシング詐欺とは、金融機関などを装ったメールを送信して、偽の金融機関サイトに誘導してIDやパスワードを入力させるというものです。 偽サイトに入力されたIDやパスワードは、その瞬間に盗み取られてしまいます。

金融機関からのメールには「新しいシステムを導入するため、パスワードの再設定をお願いします」などと書かれていて、URLをクリックすると本物そっくりな偽物のネットバンクへと移動します。
このような手法をフィッシング詐欺と言います。

フィッシング対策機能では、フィッシング詐欺のサイトを開こうとすると警告を出してくれます。
また、ウェブサイトの安全評価機能では、検索結果の一覧から危険なサイトには警告を出してくれます。

フィッシング詐欺を防ぐための対処法としては、怪しいサイトを開かないことです。
ノートンの付加機能の中には、フィッシングサイトへの訪問に警告を出す機能があります。

フィッシングサイトや危険なサイトを検知して弾く機能は、Google Chromeのようなブラウザにも付いていますが、より堅固なセキュリティを望むならあっても良い機能だと考えられます。

なお、ノートンのフィッシング対策機能は、管理画面から有効無効の切り替えができるようになっています。
セキュリティを考えるなら有効にしておくのが望ましいところですが、有効にするとPCの動作はかなり重くなります。

パソコンの動作の軽さは後ほど解説するとして、フィッシング対策の機能が備わっている分、ESETよりもノートンの方がセキュリティは強いとも言えます。



動作の軽さで比較

動作の軽さ・メモリ消費量の少なさで比べるなら、ESETはセキュリティソフトの中でNo.1です。

ESETは東欧のスロヴァキアで誕生したセキュリティソフトですが、ESETが誕生した頃のスロヴァキアには低スペックのPCしかありませんでした。
そのため、ESETは初期の設計段階から、PCに負荷をかけないことを第一に考えて設計されました。

プログラミングをやる方ならご存知でしょうが、重いソフトを軽く作り変えるのは非常に難解です。
しかし、初めから軽く設計しておいて、その軽さを保ちながら機能をアップグレードしていくことはそう難しいことではありません。

ESETは初期の頃から軽くすることを考えて設計されてきたので、ESETよりも軽いセキュリティソフトはなかなか存在しません。

とは言え、最近はノートンを始めとして、ESET以外のセキュリティソフトもどんどん軽くなってきています。
以前ほど圧倒的な軽さではなくなりましたが、依然として軽さを求めるならおすすめはESETです。



料金で比較


ESETの料金
1台/1年版 2,680円
1台/3年版 5,980円
5台/1年版 5,480円
5台/3年版 6,480円

ノートンの料金
1台/1年版 3,110円
3台/1年版 5,918円
3台/3年版 15,530円
5台/1年版 8,618円
5台/2年版 14,310円
5台/3年版 18,986円

高級セキュリティソフトと言われた時期もあったノートンですが、以前と比べるとかなりお安くなりました。
コストパフォーマンスの高さを売りにしているESETと比較しても、それほど高額という印象は受けません。

しかしESETの看板商品でもあるファミリーセキュリティ5台/3年版に関しては、やはり他のセキュリティソフトを寄せ付けない圧倒的なコストパフォーマンスの高さとなっています。



売り上げ本数とユーザー人気で比較

冒頭でも書いたように、ノートンは世界シェアNo.1のセキュリティソフトです。
しかし、日本国内で言うと、セキュリティソフトの売れ筋商品は少し違ってきます。

価格.comのセキュリティソフト売れ筋ランキング
1位 ESETファミリーセキュリティ 3年 カード版

2位 ESETファミリーセキュリティ3年ダウンロード版

3位 ウイルスバスター クラウド 3年版

4位 ESETファミリーセキュリティ2017

5位 ノートン セキュリティ プレミアム 3年3台版

6位 ESETパーソナルセキュリティ3年ダウンロード版

7位 ノートン スタンダード 1年1台 ダウンロード版

8位 ESETパーソナルセキュリティ2017

9位 ESETパーソナルセキュリティ1年ダウンロード版

10位 ZEROスーパーセキュリティ1台用 マルチOS版


Amazonのセキュリティソフト売れ筋ランキング
1位 ESETファミリーセキュリティ 3年 カード版

2位 ノートン セキュリティ プレミアム 3年3台版

3位 ノートン セキュリティ プレミアム 1年3台版

4位 ウイルスバスター クラウド 3年版

5位 ウイルスセキュリティZERO 1台版

6位 ノートン セキュリティ プレミアム 3年3台オンライン版

7位 ESETファミリーセキュリティ3年オンライン版

8位 ウイルスバスター クラウド 3年オンライン版

9位 ESETパーソナルセキュリティ1年ダウンロード版

10位 カスペルスキー 3年5台版

※2018年5月時点


ウイルス対策は国や地域によって、多少の違いがあります。
アメリカではランサムウェアによる被害が後を絶ちませんが、日本国内での実際の被害に関しては、今の時点ではそう多くはありません。
そのあたりの違いが、セキュリティソフトの売れ筋商品にも関わってきていると考えられます。



初心者にはどっちがいい?サポートとコールセンターについて

世界的なブランドのイメージがあるノートンですが、サポートに関しては各セキュリティソフトと比べてマイナスとなる点があります。
ノートンのサポートセンターは中国の大連にあり、日本語を話せる外国人が対応しています。

基本的に日本語能力は高いので、簡単な質問に関しては苦労はしませんが、電話を取った相手によっては上手く話が伝わらないこともあります。

コールセンターを中国に置くのはアメリカの企業によくあることで、アメリカの某大手旅行会社でもコールセンターを中国に置いています。

わたしがよく利用する旅行サイトで、以前予約の変更を電話でお願いしたことがあるのですが、話が上手く伝わっていなかったようで望んだ通りの変更ができていないことがありました。

ノートンで同じことが起こるかは分かりませんが、コールセンターはやはり日本人に応対してもらうのが安心感があります。

しかしその反面、ノートンではチャットによるサポートも行なっています。
チャットに関しては24時間365日対応しているので、夜遅い時間にしかサポートをお願いできないという方にはノートンは便利かもしれません。

ESETのサポートにはチャットは無く、電話かメールでの対応となります。
しかしESETでは追加料金を支払うことで、まるごと安心パックというプランを追加することができます。

まるごと安心パックに入っておくと、24時間365日あらゆるネット関連のトラブルをサポートしてくれます。
以下のようなESET以外の質問にも応えてくれるので、パソコンやネットに不慣れな方にはおすすめです。

ESETまるごと安心サポートの内容

ESETまるごと安心サポートの内容

ESETまるごと安心サポートの内容

ESETまるごと安心サポートの内容




総評

軽さとコスパで選ぶなら…
≫ESET公式サイトへ


フィッシング対策機能が欲しいなら…
≫ノートン公式サイトへ



セキュリティソフトの1番の役割であるウイルスの検出・駆除だけでなく、あらゆる保護機能が欲しいということならノートンを選ぶと良いでしょう。
無料版のセキュリティソフトでは不安だけど、それほどセキュリティソフトに高いお金を払いたくないということであれば、ESETをお勧めします。

ESETとノートン、どっちのセキュリティソフトの方が良いかは、セキュリティソフトに何を求めるのかで決めると良いでしょう。