ESETとマカフィーの比較

ESETとマカフィーを比較してみた

セキュリティソフトの老舗であり御三家とも言えるマカフィーですが、ネット上では厳しい口コミも目立ちます。
近年セキュリティソフトのシェアを巡って激しいデッドヒートを繰り広げるマカフィーとESETですが、各項目について比較・検証してみました。

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ウイルス検出率で比較

セキュリティソフトを比較する上で最も重要とも言えるのがウイルスの検出率ですが、マカフィーのウイルス検出率は、2017年以前は主要なセキュリティソフトの中で常に最下位となっていました。

セキュリティソフトの性能を第三者の立場から評価する機関はいくつか存在しますが、どの機関においてもマカフィーのウイルス検出率はお世辞にも良いと言えるものではありませんでした。

ところが2017年にリニューアルしたことにより、マカフィーのウイルス検出率は以前に比べて改良され、現時点ではESETやウイルスバスターなどと同等クラスにまで向上しました。

ただし、ウイルスに対してはセキュリティを向上させたマカフィーですが、近年問題となっているランサムウェアに対しては未だ対応が遅れています。

ランサムウェアとは?
パソコン内の重要なファイルをロックしたり暗号化して、閲覧できない状態にするウイルス。
ロックや暗号化を解く代わりに、身代金として金銭を要求してきます。

主要セキュリティソフト9本の中で、マカフィーのランサムウェアのブロック率は最下位となっています。
ESETも高い成績とは言えませんが、ひとまず合格点の成績は収めています。

なお、ランサムウェアのブロック率において、全てのランサムウェアをブロックして最高評価を獲得しているのはカスペルスキーです。
カスペルスキーはやや動作が重いと言うデメリットもありますが、セキュリティの強さでは現時点で最も信頼できるセキュリティソフトです。

≫カスペルスキーとESETの比較を見る



動作の軽さで比較

マカフィーは2017年のリニューアルによりセキュリティ性能を向上させましたが、それと引き替えにウイルススキャンのスピードが非常に遅くなりました。

実際にマカフィーのコールセンターにはスキャンの速度に関する問い合わせが多く寄せられているようですが、マカフィーの対応としては遅くなった分だけファイルの検査が綿密になったとのことです。

マカフィーでパソコンのフルスキャンをかけると、2時間以上かかることもザラにあります。
ExcelやPhotoshopなど、アプリケーションの起動も重いと言う声が多くなっています。

マカフィーとは反対に、ESETは現在セキュリティソフトの中で最も軽いと言われています。
価格.comやamazonのユーザーレビューを見ても、ESETの口コミには動作が軽いと言う声が多く見られます。

ESETの本拠地は東ヨーロッパのスロバキアになりますが、ESETが誕生した頃のスロバキアには低スペックのPCしかありませんでした。
そのため、ESETは開発当初から"PCに負荷をかけない軽いセキュリティソフト"を1番に目指してきました。

プログラマーの方ならご存知でしょうが、重いソフトを軽く作り変えるのは難しいことです。
しかし、初めから軽く設計しておいて、その軽さを保ちながら機能をアップグレードしていくことはそう難しいことではありません。

ESETは開発当初から軽くすることを考えて設計されてきたので、現時点においてもESETよりも軽いセキュリティソフトはなかなか存在しません。

以上のことから、マカフィーとESETのどっちが軽いかという比較では、間違いなくESETに軍配が上がります。



料金で比較


ESETの料金
1台/1年版 2,680円
1台/3年版 5,980円
5台/1年版 5,480円
5台/3年版 6,480円

マカフィーの料金
台数無制限/1年 8,208円→5,700円
台数無制限/3年 15,408円→9,300円

マカフィーは定価だとかなり高額なイメージですが、頻繁に何かしらのキャンペーンをやっているので割引が適用されることがほとんどです。

料金の安さと台数のバランスで言えば、ESETファミリーセキュリティーの3年版が最もコストパフォーマンスが高くなりますが、マカフィーにも台数無制限という強みがあります。

家族構成やお手持ちのデバイスの数によっては、マカフィーはかなりお安く使える可能性もあります。



売り上げ本数とユーザー人気で比較

マカフィーはセキュリティソフトとしては大手の老舗ではありますが、ネット上では叩かれることの多いセキュリティソフトでもあります。

パソコンを購入すると事前にマカフィーがインストールされていることがよくありますが、主要通販サイト内での口コミに関しては、ESETと比べると厳しい結果となっています。

それに伴い、主要通販サイト内での売り上げ本数は、ESETとマカフィーでははっきりと明暗が分かれています。

価格.comのセキュリティソフト売れ筋ランキング
1位 ESETファミリーセキュリティ 3年 カード版

2位 ESETファミリーセキュリティ3年ダウンロード版

3位 ウイルスバスター クラウド 3年版

4位 ESETファミリーセキュリティ2017

5位 ノートン セキュリティ プレミアム 3年3台版

6位 ESETパーソナルセキュリティ3年ダウンロード版

7位 ノートン スタンダード 1年1台 ダウンロード版

8位 ESETパーソナルセキュリティ2017

9位 ESETパーソナルセキュリティ1年ダウンロード版

10位 ZEROスーパーセキュリティ1台用 マルチOS版


Amazonのセキュリティソフト売れ筋ランキング
1位 ESETファミリーセキュリティ 3年 カード版

2位 ノートン セキュリティ プレミアム 3年3台版

3位 ノートン セキュリティ プレミアム 1年3台版

4位 ウイルスバスター クラウド 3年版

5位 ウイルスセキュリティZERO 1台版

6位 ノートン セキュリティ プレミアム 3年3台オンライン版

7位 ESETファミリーセキュリティ3年オンライン版

8位 ウイルスバスター クラウド 3年オンライン版

9位 ESETパーソナルセキュリティ1年ダウンロード版

10位 カスペルスキー 3年5台版

※2018年5月時点


価格.comやamazonのユーザーレビューを見てみると、ESETで最も多い口コミはやはり動作の軽快さに関するものでした。

一方、マカフィーの口コミに関しては、動作の重さやサポートに対するネガティブな評判が目立ちました。



管理画面の操作性で比較


マカフィーのインターフェース


セキュリティソフトやパソコンにあまり慣れていないと言うことであれば、マカフィーはやや操作が難しく感じられるかもしれません。
マカフィーはアメリカのセキュリティソフトですが、日本では使えない機能などが存在します。
また、機能のネーミングもややこしく、どこに何があるのか、直感的にわかりにくくなっています。

マカフィーに比べてESETの管理画面は非常にシンプルに構成されていて、セキュリティソフトに慣れていない人でもある程度使いこなすには問題ないでしょう。
マカフィーもESETも外国産のセキュリティソフトですが、言葉のチョイスなどがESETの方が平易で分かりやすいです。



初心者にはどっちがいい?サポートとコールセンターについて

ESETなど他のセキュリティソフトと比べてメリットが少ないマカフィーですが、サポートに関しては良い点もあります。
ESETのコールセンターの営業時間は9:00〜17:00まで、ESETだけではなくほとんどのセキュリティソフトのコールセンターは17時〜18時の間には営業終了となります。

それに比べてマカフィーのコールセンターは、9:00〜21:00の営業となっています。
夜の21時までコールセンターが応対してくれるというのは、仕事をしている方にとっては非常に便利です。

しかし、ESETは追加料金を支払うことで、『まるごと安心パック』というオプションを付け加えることができます。
まるごと安心パックに入っておくと、コールセンターは24時間365日応対してくれます。

さらに、サポートの内容はESETに関することだけではなく、以下のようなインターネットやパソコン、スマートフォンに関するあらゆるトラブルに対応してくれます。

ESETまるごと安心サポートの内容

ESETまるごと安心サポートの内容

ESETまるごと安心サポートの内容

ESETまるごと安心サポートの内容


ただしESETのまるごと安心パックは、年間おおよそ4,000円〜4,700円程度の料金がかかります。
マカフィーは無料で夜の9時までのサポート、ESETは有料で24時間のフルサポート、どっちが良いかはユーザーの考え方によるところです。



総評

軽さとコスパで選ぶなら…
≫ESET公式サイトへ



マカフィーとESETの比較では、筆者の意見としては、マカフィーを選ぶ大きな理由は無いと考えます。
軽さや料金よりも、とにかくセキュリティが堅牢なソフトが欲しいと言うことなら、セキュリティソフトの評価機関で最も良い成績を残しているカスペルスキーが第一候補です。

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